創造する、ちから。

看護師は、いつも新たな課題に向き合っています。
課題を乗り越えるためには、解決方法を「創造する力」が欠かせません。
その力を最大限発揮するには「キャリアにあった仕事の内容」「ライフワークバランス」が重要です。
ここでは、様々なキャリアや生活背景を持った看護師たちを紹介します。

どうしてがん看護専門看護師になろうと思ったのですか?

緩和ケア病棟で働いていたときに、癌についてより深く知ろうと思うようになったことがきっかけです。
癌に関しては化学療法や緩和ケアに関する認定看護師制度もありますが、当時の師長より「どうせとるなら『専門看護師』を目指したらどうかと勧められました。ちなみ当時は認定と専門の違いについて十分知らなかったため、後々苦労することになったのですが・・・。
インテーシブケア(研修会)を受講して、癌看護専門看護師の講義を聴き、知識や実践の「深さ」を感じて「私もあんなふうになれたら」と思ったのが動機です。

専門看護師の勉強は大変でしたか?

論文を読める程度の英語力が求められることでした。その英語力をつけるのに約1年かかりました。

英語はそれまでは全く?

学生以来でしたからね(笑)。アメリカの「オンコロジーナーシング(腫瘍看護の専門誌)」を読んで、英語と癌の知識を同時に身につけようと思って読み始めました。辞書引きも練習しようと思い、辞書を使ってわからない語句を調べました。辞書に載っていない専門用語はインターネットで調べました。

勉強の内容は楽しかったですか?

ついて行くのに必死!楽しいなんて感じる余裕すらなかったです。基礎の勉強(座学等の講義)ができるのは1年の前期のみで、1年後期からは実習、2年後期からは研究になります。かなり勉強量は多かったです。 ただ1日中知りたいことを知るために本と向き合う時間はとても有意義だったと思います。もちろん当時は一生懸命だったので、そのように感じられたのは1~2日程度だったでしょうか。

実際専門看護師として職場で働いてみてどうですか?また、これからの希望は?

これまで学んできたことを臨床で生かすのに、まだ手探りの状態です。地域で暮らしている癌患者さんが「ここに戻ってきて良かった」「この病院で看護してもらって良かったと感じていただけるような癌看護ができればと思っています。患者さんの想い(これからどんなな治療をしたいかなど)を看護師が尋ねようと思っても、看護師の側が少し身構えてしまうことがあります。実際の事例について取り上げたカンファレンスなどを通して一歩踏み込むアプローチについてみんなと共有できればと思います。意外と患者さんは想いを知ってほしいと思っておられるので・・・