みつける、一歩
人は、自分の道は自分の足で歩きます。
それでも一人ぼっちで歩く必要はありません。
様々な人とかかわりながら、
自分の道を見つけて進みます。
看護師としての道も、仲間とのかかわりが欠かせません。
共に歩み、成長の喜びを分かち合う「学び」を
大切にします。

教育・学習計画
「寄り添い、つなぎ、届ける」 日本のミライが見えてくるOJT
いま、日本の医療は「高齢化」と「過疎化」という課題を抱えています。
当院は橋本市から紀伊山地の人里離れた地域まで医療を提供しており、まさに「日本医療の縮図」と言えるロケーションに位置しています。

グループが提供するサービス内容も病院だけでなく施設や在宅までカバーしており、患者さんがどのような経緯を経てサービスや治療を受けられるか、仕事を通して知ることができます。
こうした環境の中、わたしたちは日々、患者さんに「寄り添い」、看護を「つなげ」、必要なところに「届ける」にはどうすれば良いかを考え、サービスを創造しています。
そうした経験は決して研修などでは学ぶことができない、紀和病院だから得られる体験と創造のOJT(実務を通して業務の知識やスキルを身につける学習)です。
南労会グループが提供しているサービス

KIWAクリニカルラダー
年間研修プログラム
多様な基礎教育を受けた方や、勤務経験を経て入職しているスタッフが大勢います。そのため、経年別教育を取り入れ、無理なく教育スケジュールに参加できるよう、時間内研修も企画しています。
当院では、2020年度より経年別計画を変更して、クリニカルラダーを導入しました。看護実践がより一層成熟し、看護師の質保証や看護の価値の明確化につながることを期待し、またラダーにエントリーしない看護師の教育にも同時に年間教育計画を元に参加できる様に配慮しています。同時にe-ラーニング教育システムを取り入れており、パソコンやスマートフォンで自分の都合の良い時間に学習ができ、無理なく家庭と仕事の両立ができるよう配慮しています。

KIWAクリニカルラダー研修プログラム
日程 | 研修名 | カテゴリ | ラダー |
---|---|---|---|
4月 | 重症度、医療・看護必要度 概要編 テスト編 年間2回 |
集合研修(Web) | 全体 |
口腔ケア・摂食嚥下支援 | 集合研修 + e-ラーニング通年配信 | 新人 | |
管理職の魅力 | Web | Ⅱ-Ⅳ | |
看護管理者になるということについて | e-ラーニング通年配信 | Ⅱ-Ⅳ | |
5月 | 呼吸器フィジカルアセスメント 3回シリーズ(5月-6月-7月) |
集合研修 | 新人-Ⅱ |
新人看護師のための薬物入門 | 集合研修 + e-ラーニング通年配信 | 新人 | |
リーダーシップについて | 集合研修 + e-ラーニング通年配信 | Ⅱ | |
「ハラスメントのない職場」 | 集合研修 + e-ラーニング通年配信 | Ⅲ・Ⅳ | |
呼吸器系フィジカルアセスメント | e-ラーニング通年配信 | 新人-Ⅱ | |
6月 | コミュニケーションの取り方 | 集合研修 | 新人-Ⅰ |
輸液ポンプ・シリンジポンプの使用方法 | 集合研修 + e-ラーニング通年配信 | Ⅰ | |
個人情報の適切な取り扱い | Web + e-ラーニング通年配信 | Ⅱ | |
リアリティショック減少のための研修 (タイムマネジメント、コミュニケーション等) |
e-ラーニング通年配信 | 新人-Ⅰ | |
7月 | 転倒・転落予防のためのアセスメント | Web + e-ラーニング通年配信 | 新人-Ⅰ |
輸血の基礎知識と安全のためのコミュニケーション | Web | Ⅰ | |
地域医療を支える中堅看護師の育成 | 集合研修 + e-ラーニング通年配信 | Ⅱ | |
外国人スタッフとの協働 | (集合研修orWeb)+ e-ラーニング通年配信 | Ⅱ-Ⅳ | |
院内留学 (7月-9月、1-2日・対象2年目) |
部署外研修 | 新人 | |
8月 | 酸素療法 | ||
コスト管理 | 集合研修 | Ⅱ | |
呼吸・循環を整える技術 (鼻カニューレ・簡易酸素マスク・ネブライザー・高流量カニューラ・酸素ボンベ) |
ビジュアルナーシングメソッド | 新人-Ⅰ | |
ティーチングの基礎と実践 | e-ラーニング通年配信 | Ⅲ・Ⅳ | |
9月 | 標準予防策 | Web + e-ラーニング通年配信 | 新人-Ⅰ |
心電図モニターについての理解 | 集合研修 + e-ラーニング通年配信 | 新人 | |
脳神経疾患に関連したアセスメント | 集合研修 + e-ラーニング通年配信 | Ⅱ | |
目標管理の期末評価と面談 | 集合研修orWeb + e-ラーニング 通年配信 |
Ⅲ・Ⅳ | |
10月 | 重症度、医療・看護必要度 概要編 テスト編 年間2回 |
集合研修(Web) | 全体 |
臨死期の徴候とエンゼルケア | 集合研修 + e-ラーニング通年配信 | 新人-Ⅰ | |
11月 | 医療職のメンタルヘルス | Web + e-ラーニング通年配信 | Ⅰ |
レジリエンスを育てる | 集合研修orWeb + e-ラーニング 通年配信 |
Ⅲ・Ⅳ | |
12月 | 多重課題の理解 (優先順位とコミュニケーション) |
e-ラーニング通年配信 | 新人 |
1月 | 多重課題の理解 (優先順位とコミュニケーション) |
部署外研修 | 新人 |
病院経営入門 | 集合研修 + e-ラーニング通年配信 | Ⅲ・Ⅳ | |
2月 | |||
3月 | |||
トピックス | 認知症看護 | Web + e-ラーニング通年配信 ★必須 |
全体 |
診療報酬改定 *必要時 |
e-ラーニング通年配信 | Ⅱ | |
失禁、尿閉の改善を促すケア | 集合研修 | ||
災害看護 | 集合研修 | ||
認定看護師の魅力について | |||
アロマケア | 集合研修 | ||
看護研究 | 集合研修 | ||
グローバル異文化コミュニケーション | 集合研修 | ||
KIWA IV Nurse 育成プログラム | 集合研修 + 筆記試験 + 技術試験 | ||
アサーションの基本 | e-ラーニング ★必須 |
新人-Ⅰ | |
アサーションの実際 | e-ラーニング ★必須 |
Ⅰ | |
フィジカルアセスメントの指導について | e-ラーニング ★必須 |
Ⅱ | |
患者の権利 | e-ラーニング ★必須 |
Ⅲ・Ⅳ | |
看護職のための臨床倫理 | e-ラーニング ★必須 |
全体 |
IVナース教育プログラム
2002年 厚生労働省が「看護師等による静脈注射は診療の補助行為の範疇である」と行政解釈を変更、2007年「医師と看護師等の医療関係職との役割分担」のなかに静脈注射等が明記され、“看護師の業務拡大”がクローズアップされました。紀和病院看護部では、静脈注射の安全な手技などを確保するために、IVナース育成プログラムを作成し組織的に取り組んでいます。
KIWA Ⅳナース(院内認定静脈注射ナース)研修プログラム(例)
科目 | 内容 | 時間 | 講師 |
---|---|---|---|
開会挨拶 オリエンテーション |
|||
静脈注射の歴史と法的責任 静脈注射と安全対策 |
|
60分 | 医療安全管理室 |
CVポート |
|
外科医師 | |
神経損傷 |
|
整形外科医師 | |
循環器治療薬 | 循環器治療薬の基礎知識
|
循環器内科医師 | |
静脈注射に用いる 薬剤 |
|
60分 | 薬剤師 |
抗がん剤 |
|
60分 | がん看護 専門看護師 |
輸血 |
|
60分 | 臨床検査技師 |
造影剤 |
|
放射線科医師 | |
感染対策 |
|
60分 | 認定看護師 |
輸液ポンプ シリンジポンプ |
|
60分 | ME室 CE |
静脈注射の実際 (講義と演習) |
|
120分 | IV認定看護師 |
筆記試験 | 30分 | ||
技術試験 | 1人40分以内 (40分を過ぎると途中でも中止とする) |
ケアワーカー教育
当院では実地教育に加えオリエンテーションやe-ラーニングを取り入れることで、ケアワーカーとして働くスタッフが看護師の指示のもと、安心して安全なケアを患者さんに提供できるよう取り組んでいます。
