全身化学療法

がん治療の3本柱として大切な役割を担う「全身化学療法」

全身化学療法

腫瘍内科の役割

がん治療は大きく手術、放射線療法、薬物療法(抗がん剤治療)に分けられ外科、放射線科、内科、その他多様な職種のスタッフが連携しながら集学的治療を行います。腫瘍内科は薬物治療を中心とした内科的がん治療を行う専門診療科です。

治療の環境・設備

外来化学療法室では、各がん種において専門の医師をはじめ専任看護師、専任薬剤師など専門スタッフが常駐し、患者さんが安全・安心に治療継続できるように支えています。また環境にも配慮し、リラックスして治療を受けていただくことができます。

  • 設備
  • 設備
  • 設備
  • POINT

    • 専任看護師、専任薬剤師など専門スタッフが常駐
    • 無料Wi-Fiを導入
    • 各チェアやベッドにはテレビを完備
    • 半個室の落ち着いた広い空間

診療時間

月曜日 午前9時20分~午後16時
木曜日 午前9時20分~午後16時

診療内容

周術期薬物療法

がんが早期に発見された場合、手術によって根治を目指すことができます。ただし手術によって見える範囲の全てのがんを取り除くことができたとしても、すでに目には見えない小さながん細胞が全身に広がっている可能性があります。このような再発のリスクを少しでも下げる目的に手術前や手術後、あるいは手術前後に薬物療法を行います(全ての患者様ではなく必要な患者様に対して行います)。
また、薬物療法を行うことでがんが小さくなれば、より侵襲の低い手術を行える、あるいは根治手術困難だった方が根治手術を行える可能性があります。

再発/進行期薬物療法

早期がん治療後の再発、あるいは多臓器転移など進行期がんは根治を目指すことが困難であり、薬物療法が治療の中心になります。抗がん剤によりがん細胞が増殖・成長するのを妨げることで、自分らしく元気に過ごせる時間を少しでも長くすることを目的としています。
患者様ごとに応じた適切な治療、副作用管理、症状緩和を行えるように努めています。

遺伝子検査・治験など

当科は近畿大学病院腫瘍内科と連携をしており、必要に応じて遺伝子検査や治験に関して紹介させていただいています。近年、様々な新薬が開発されており、必要な患者様に提供できるように努めています。

がん薬物療法のレジメン公開について

当院でがん薬物療法を受けられる患者さまへの適正な投与管理を目的として、当院と連携を取っている医療機関および保険薬局へレジメンの公開を行っています。

がん薬物療法のレジメン公開について

薬剤の投与量および投与スケジュール等は患者さんの状態により変更される場合があります。
適切な投薬管理以外を目的とした使用や無断転用は禁止します。

アピアランスケアチームについて

アピアランスとは、「外見や人の容貌」を意味する言葉です。また「アピアランスケア」とは、がん治療によって起こる脱毛(頭髪、まつ毛、まゆ毛等)、皮膚や爪の変化、爪の変形、手術の傷あとなどの外見の変化に対する患者さんの苦痛を軽減するケアのことを言います。紀和病院では治療をおこなっている患者さんが普段通りの自分らしい生活が送れるようにそれらの苦痛に対し寄り添い、一緒に考え、また支援させていただく「アピアランスケアチーム」があります。

脱毛

ウィッグ(かつら)メーカーのご紹介、化学療法後の発毛のお手入れの仕方

まゆ毛脱毛や皮膚の変化

メイクケアセラピストによるまゆ毛の描き方、化粧品を用いたケア

爪の変化

ネイルケアや予防方法

乳房切除後の体の変化

下着やパッドの選び方の情報提供や購入方法 等々

患者さんが仕事や社会生活に復帰して自身が望む生活を送るためにお悩みに対してできることを一緒に考えていきたいと思っています。またもちろん男性の方もご相談ください。