低線量CT肺がん健診
低線量CT肺がん検診のご案内
現在、対策型検診では胸部エックス線撮影(胸のレントゲン)が主流となっています。
しかし、日本人の肺がんによる死亡者数は男女計で1位です。つまり、胸部エックス線撮影では早期発見には少し力不足と考えられます。
そこで、被ばく線量をおさえた低線量肺がんCT検査で早期に発見しようという検診が全
国で広まりつつあります。

最新型の80列CTを導入しました!
AI技術であるDeep Learningを用いて設計された画像再構成技術Advanced intelligent Clear-IQ Engine(AiCS)が搭載され、これにより低線量で高分解能な画像が得られます。
低線量肺がんCT検診の料金
任意型検診の場合 | ¥16,500(税込) |
※市町村によっては、費用の多くが補填され自己負担金額が軽減されます。
近隣では、現在かつらぎ町で行われています。対象年齢は50~74歳(2年に1回)。
実施日 | 月〜金曜日:9:00~17:00 ※祝日及び年末年始は除きます。 |
なぜ、CT検査のほうがわかりやすいのでしょうか?
- 胸部エックス線撮影の画像は、体のすべてが重なった写真です。病変が骨や心臓など と重なった場合、病変が小さいと指摘することが困難となります。
- 胸部エックス線撮影で発見される肺がんの大きさは平均 20~30mm とされ、この時 点でリンパ節転移や血行性転移などの確率が高く、死亡数に影響していると考えられ ます。
- 対して CT 検査では、重なりの少ない画像から 6mm 以上の結節の指摘を行います。 つまり、転移の低い段階から病変の経過観察や精密検査を行い死亡数の減少を目的と します。
低線量肺がんCT検診で実際に死亡数は減ったの?
米国の約 5 万人を対象とした大規模調査”NLST“の報告では、胸部エックス線検査群に 比べ肺がんの死亡数が約 20%(総死亡数で6.7%)減少され、その効果は明らかである ため調査も途中で終了されました。
推奨年齢は?
放射線被ばくを考慮して、男性40歳、女性45歳ぐらいからの検診が進められます。 被ばくによるリスクよりも、検査を受けることによる利益(救命)が上回る年齢とされ ます。
本当に被ばく低減がされていますか?
日本CT検診学会のガイドラインを重視し、医師と診療放射線技師による被ばくの最 適化を行っています。約0.5~0.6mSvと通常の胸部CTと比べ1/10程度と非常に少な い線量で検査を行っています。