脊椎内視鏡手術における入院経過
1日目
手術前日に入院(入院後にオリエンテーションがあります。)
2日目
午前中に全身麻酔で手術を施行(朝から絶食となります。)
帰室後から自己体交可能(希望者以外は、手術中に尿道バルーンはいれません。)
術後3時間で麻酔が覚醒すれば独歩可能(翌朝まで点滴ルートを留置します。)
3日目
椎間板ヘルニアや頚椎症の場合は、ドレーン抜去後に退院可能です。腰椎椎間孔部狭窄症も、翌日に退院可能です。
4日目
上記以外の手術患者さんが、ドレーン抜去後に退院可能です。
(金曜日が手術の患者さんは、4日目が日曜となりますので5日目の月曜に退院可能となります)。
※ 入院期間は、術後経過で延長となる場合があります。また、術前に神経麻痺が強い患者では、術後リハビリを追加して入院も延長となります。
手術後の注意および再診などについて
退院時には、創部に防水テープを貼って帰宅していただきますが、傷口は完全に治ったわけではありません。シャワー浴はOKですが、テープ部位をごしごしとこすらないようにしてください。
退院後1週間たてば、ご自分でテープをはがしてもらいますが、その日もシャワー浴にしてください。テープをはがした翌日から、傷口に問題がなければ入浴していただいて結構です。
帰宅後に問題がなければ、次回の再診は1カ月先で結構です。傷口の確認にこれるようであれば、退院後1週間目に再診してください。
帰宅後から自転車や自動車などに乗っていただいてもかまいませんが、汗をかいたり体がつかれたりしないようにしてください。帰宅後から大事なことは、傷口が早く治ることと、できるだけ安静はとらずにもとの生活にもどしていくように努めてください。
椎間板ヘルニアの場合は、断裂した椎間板が治癒するのに術後6週間(術後1か月半)かかります。それまでは、中腰をとったり、20Kg以上の重いものを持ったり、飛んだり跳ねたり、いきんだりしますと、ヘルニアが早期再発する可能性が高まりますので、地面のものを拾うときなどは膝をまげて腰をぐんとまげないように注意してください。
コルセットをまく必要はありません。なお、術後6週立てば、それらもしていただけるようになり、スポーツ復帰も可能となります。
椎間板ヘルニア以外の方は、術後3週ほどで深部の傷も治癒しますので、術後3週までは体に負担がかかる動作は避けておいてください。術後3週以降は、少しづつ禁止していたことも再開していただき、スポーツなども復帰していただいて結構です。
術後経過が良好であれば3カ月目にMRIなどを再検し、問題なければ治癒として治療を終了いたします。
退院後に、何か問題があれば予約なしに再診していただいても結構です。