2018年度 医療法人南労会紀和病院 病院指標
年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 0 | 8 | 18 | 17 | 69 | 89 | 183 | 319 | 594 | 398 |
年齢層は、昨年度同様60歳以上の占める割合が全体の8割超となっており、高齢者の割合が高くなっています。 年々高齢者割合は増加傾向にあり、昨年度比較では大きな割合変化はないもの、各年齢層では患者数は増加しており、地域高齢化が進んでいると考えられます。 ケアミックス病棟を有する当院はその特色を生かし、高齢化社会へ対応した医療を行っています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
ファイルをダウンロード内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 192 | 36.3 | 20.92 | 2.08 | 85.58 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | 58 | 28.05 | 12.58 | 5.17 | 83.26 | |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 48 | 26.6 | 17.66 | 0 | 87.73 | |
0400801499×001 | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア1 | 30 | 19.3 | 13.46 | 0 | 85.93 | |
0400801499×012 | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病ありA-DROP スコア2 | 22 | 18.18 | 18.23 | 0 | 87.73 |
内科では、呼吸器・消化器・循環器・代謝・糖尿病の総合診療科で治療を行っています。
高齢者の誤嚥性肺炎と肺炎、尿路感染症が上位の疾患を占めており、重症化しやすい為、長期入院になることが少なくありません。
また心不全で入院される高齢者も年々増加傾向にあります。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし | 39 | 50.9 | 19.61 | 0 | 82.36 | |
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 26 | 72.85 | 26.3 | 0 | 85.15 | |
160800xx99xx0x | 股関節・大腿近位の骨折 手術なし 副傷病なし | 19 | 56.42 | 14.45 | 10.53 | 86.32 | |
160990xx99x0xx | 多部位外傷 手術なし 手術・処置等2なし | 13 | 43.31 | 17.26 | 0 | 84.23 | |
160980xx99x0xx | 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等2なし | 11 | 43.55 | 19.32 | 0 | 83.27 |
外科では鼠経ヘルニアがトップとなっておりますが、虫垂炎、腸閉塞、胃悪性腫瘍等もあり、外科症例及び手術件数も年々増加傾向にあります。
脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 17 | 95.88 | 18.72 | 0 | 74.53 | |
010060×0990201 | 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 16 | 81.69 | 16.1 | 0 | 71.19 | |
010060×0990211 | 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病1あり発症前Rankin Scale 0、1又は2 | – | – | – | – | – | |
010060×0990200 | 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 3、4又は5 | – | – | – | – | – | |
010060×0990210 | 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病1あり発症前Rankin Scale 3、4又は5 | – | – | – | – | – |
脳神経外科では、脳梗塞および脳出血の症例が大半を占めています。
当院は、回復期リハビリテーション病棟を有しており、当院で急性期治療を終えた患者さんだけでなく、近隣医療機関で急性期治療を終えたのち、リハビリテーションが必要な患者さんの受入も行っている事を表しています。(第3位以下は患者数10未満のため非表示)
平均在院日数が長いのは、回復期リハビリテーション病棟でQOL向上の為、長期にかけて廃用予防や日常生活の早期自立を目指して、リハビリテーションを行っている為です。
乳腺外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
090010xx01x0xx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2なし | 59 | 10.08 | 10.59 | 0 | 61.68 | |
090010xx02x0xx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2なし | 29 | 5.83 | 6.23 | 0 | 59.31 | |
050180xx02xxxx | 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 | – | – | – | – | – | |
090020xx97xxxx | 乳房の良性腫瘍 手術あり | – | – | – | – | – | |
080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし | – | – | – | – | – |
乳腺外科では、検診から診断、治療そして症状緩和まで途切れる事なく、多職種で構成されたブレストチームが、患者さんを全面的にサポートする体制をとっています。 乳がん治療では、手術症例が大半を占めており、中でも乳房部分切除術症例が大半を占めています。また、下肢静脈瘤の手術も行っております。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
ファイルをダウンロード初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
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Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
大腸癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
乳癌 | 33 | 22 | – | – | 13 | – | 1 | 7,8 |
肺癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
肝癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
乳癌に関して、Ⅰ期Ⅱ期の割合が非常に高く、検診などで早期発見・早期治療が行われていることを表しています。
また当院では、トモシンセシスを備えた新機能マンモグラフィーを導入し、通常の撮影方法では日本人女性に多い高濃度乳腺の人などは乳腺全体が白く写り病変と正常組織が重なって、乳がんが乳腺に隠れて見つけにくかったものが、トモシンセシスでは、はっきり写るため、乳がんの早期発見・早期治療に繋がっています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
ファイルをダウンロード患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 31 | 19.19 | 59.58 |
中等症 | 104 | 24.29 | 84.41 |
重症 | 26 | 31.33 | 89.20 |
超重症 | – | – | – |
不明 | – | – | – |
この指標では細菌による肺炎を集計しており、インフルエンザウイルスなどのウイルスによる肺炎や食べ物の誤嚥による肺炎、 気管支炎などは集計対象外です。 成人市中肺炎の重症度別患者数に関しては、中等症が多くを占めており、重症度が高くなるほど、平均在院日数が長くなり、高齢化傾向にあります。
脳梗塞の患者数等
ファイルをダウンロード発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 33 | 97.18 | 81.52 | 1.15 |
その他 | 54 | 136.30 | 78.46 | 0.00 |
脳梗塞(I63$)に分類される症例の割合が最も高くなってます。 当院は回復期リハビリテーション病棟を有している為、他医療機関で急性期治療を終えたのち、回復期リハビリテーションを目的に転院されて来られる患者様を多く受け入れています。その為、その他患者数の方が多く、回復期病棟では在宅復帰に向け重点的にリハビリテーションを行っています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
ファイルをダウンロード内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | 18 | 113.58 | 172.67 | 0 | 84.67 | |
K735-2 | 小腸・結腸狭窄部拡張術(内視鏡) | – | – | – | – | – | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | – | – | – | – | – | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | – | – | – | – | – | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | – | – | – | – | – |
本来は内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術が上位を占めるはずですが、特定入院料を算定している地域包括ケア病棟で実施している為、集計からは省かれております。胃瘻造設術については、回復期や療養目的で病状的に栄養摂取が困難な患者様に今後の方針等説明を十分に行った上で、手術を行っております。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) | 27 | 6.07 | 68.44 | 0 | 84.33 | |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) | – | – | – | – | – | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(肩,股) | – | – | – | – | – | |
K0463 | 骨折観血的手術(鎖骨,膝蓋骨,手(舟状骨を除く),足,指(手,足)その他) | – | – | – | – | – | |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕,下腿) | – | – | – | – | – |
前年度同様に大腿骨骨折に対する接合術が最も多く、次いで人工骨頭挿入術となっています。平均年齢は80歳を超えており、高齢者の手術が大半を占めています。患者数は前年より増加傾向にあり、地域高齢化が進んでいることを考慮すると、大腿骨近位部骨折に対する骨接合術や人工骨頭置換術は今後さらに増加することが予測されます。
乳腺外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | 45 | 1.56 | 7.07 | 0 | 61.51 | |
K4762 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | 29 | 0.97 | 3.86 | 0 | 59.31 | |
K4765 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) | 12 | 0.92 | 10.25 | 0 | 61.17 | |
K617-2 | 大伏在静脈抜去術 | – | – | – | – | – | |
K4742 | 乳腺腫瘍摘出術(長径5cm以上) | – | – | – | – | – |
乳腺悪性腫瘍手術は、切除範囲等により手術項目が細分化されているため、上位に計上されていますが、悪性腫瘍手術件数としては少なく計上されています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
ファイルをダウンロードDPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 8 | 0.47 |
異なる | 4 | 0.24 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | 1 | 0.06 |
異なる | – | – | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 5 | 0.29 |
入院契機」の「同一」とは、今回入院治療が必要と判断された傷病名で、入院後も継続して治療を行った患者様です。「異なる」とは、今回入院治療が別の傷病名で必要と判断され入院したが、併存していた、若しくはその後に発生した表中の傷病名による治療に、多くの医療資源を投入した患者様です。 当院は、手術や処置などを行う際には合併症を起こさないように細心の注意を払い施行しています。起こり得る合併症については、事前に可能な限り患者さんに説明した上で、手術や処置の施行に同意をいただくよう努めています。